北マリアナ諸島の観光産業
サイパン島は、アメリカ合衆国の自治領です。
外交と防衛については、アメリカ合衆国が権限や責任を全面的に掌握していますが、北マリアナ諸島の住民は自らが採択した憲法に従って内政を行っています。
経済的には、観光収入が柱となっています。北マリアナ諸島の産業は、観光業が中心といってよいでしょう。
サイパンへの旅行は、日本から地理的に近く比較的安価で行けることから常に人気の上位に上げられています。近年は、日本からのみならず、太平洋のリゾート地として世界中から訪問者が増加しています。
年間に50万人以上の観光客が訪れますが、そのうち日本人は30万人近くを占めます。日本人の観光客なくしては、北マリアナ諸島の観光業、ひいては、経済自体も成り立たないといってよいでしょう。
現在、サイパンの南にあるテニアン島では、カジノが建設され、ここを一大遊興地にしようという計画が持ち上がっています。カジノとは賭博場です。
このような動きを見越して、先行投資が相次ぎ、地価は高騰して富裕な地主も登場しました。現状は、地元の賭博管理委員会によって業者の選定が行われているということですが、さまざまな問題も浮上していて、一筋縄ではいかないようです。
インフラの整備、例えば上下水道や電力などの基礎的な社会資本が、加速する開発の状況に追いつくことが今後の課題となるでしょう。北マリアナ諸島は、アメリカにインフラ整備の資本の援助を要請しているようですが、なかなか受け入れられていないのが現状です。