北京オリンピックを前にして浮き彫りになる中国の観戦マナー
オリンピックは、まず何よりも円滑に大会が進んでいくかということが重要になります。そのために投票による開催地の選抜が行われるわけですね。
オリンピックのために、当然ながら前もってさまざまな準備がなされます。
2007年8月からは、北京オリンピックのテスト大会の位置付けである、プレオリンピックが開催されています。
この大会では、北京オリンピック本大会の競技場が実際に使用されます。試合の進行、ボランティアや報道の対応など、全てが本番のオリンピック仕様で行われるわけです。
さまざまな競技の大会を通じて、オリンピック運営のリハーサルをするというものですね。
このプレ五輪を通じて問題点として浮き彫りになったのは、観客の観戦マナーについてです。
特に問題視されたのは、厳格な観戦マナーが必要となるテニス競技における観客のマナーでした。
10月中旬に行われたテニスのプレ大会で、欧米の選手らが試合後に口々に観客の観戦マナーの悪さについて触れたのです。
ゲーム中にも関わらず、観客席を移り歩く人などが多く、試合が中断してしまう場面がも幾度となくありました。
注意を促すアナウンスが英語と中国語で流れましたが、それらの行為が静まる気配はなかったようです。
サーブのトスを上げる瞬間や試合の重要なポイントとなる場面で、携帯電話の着信音が鳴ったり、話し声が止まらなかったり、という光景が見られたようですね。
当然のことながら、テニス場でも前もってさまざまな働きかけはされていました。
大会前、あらかじめネットの公式サイトで観戦マナーを記したものを公開していましたし、当日の会場でも注意を促す場内アナウンスは行われていました。
それでもこのような事態が起こったわけですから、本番を控えてやや不安なところですね。
中国が「スポーツ王国」となるには、「観戦する側の成熟」がまだまだ足りないといえるでしょう。
今後の中国のスポーツ発展とも大きく関わる課題だと思います。