考古学博物館 ウシャブティ
エジプトは、国全体が屋外の美術館のようなものですが、勿論さまざまな“本物”の美術館もあります。
その中でも、エジプト考古学博物館といえば、古代エジプトのあのツタンカーメン王の秘宝が展示されている極めて有名な博物館です。
ツアー旅行では、スケジュールの関係から1〜2時間ほどしか時間を割けないかもしれませんが、それでもエジプトを訪れたのであれば見逃してはならない観光スポットです。
ラムセス2世のミイラ室など、絶対に観覧を欠かせないものは、どこに何があるかを事前にしっかりと頭に叩き込み、ポイントを絞って見て回った方がよいかもしれませんね。
考古学博物館には、ツタンカーメンの王墓に埋葬されたような金銀財宝だけではなく、当時の人々の生活を窺わせる色々な日常品も展示されています。
ツタンカーメンの黄金のマスクなど、世界的にあまりにも有名な所蔵品だけでなく、日常品の一つ一つを見ていても実に楽しく、興味深いものがあります。
これらの副葬品を見ると、来世を現世の延長として捉えていた彼らが、来世に行っても困らないよう充分な下準備をしていたことが分かります。
<ウシャブティ>
ウシャブティとは、「こたえる者」という意味です。
これは、ミイラの形をした小さな像で、副葬品として死者と共に埋葬されたものです。
呪術的な目的で作られ、来世において墓の主に必要なときに呼び出され、死者の身代わりになって労働に従事する役目を担います。
興味深いのは、その数です。
ウシャブティは時代と共にその数を増し、新王国時代になると365体、つまり一年分が一人の死者のために作られたのです。
死者が来世で毎日の労働に困らないよう、つまり一年中楽にして暮らせるようにウシャブティが用意されたのでしょう。