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マハーバーラタの東南アジアにおける受容

インドの古代叙事詩である、「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」は、東南アジアにおいて芸能文化などに取り入れられ、親しまれています。

「マハーバーラタ」は、パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の間の同属間の争いを描いており、これに様々な伝承やヒンズー教の説話、詩などが加えられています。
(wikipedia参照 マハーバーラタ

物語は世界の始まりから描かれます。登場人物が誰かに教訓を語り諭す場面や教典などが語られるという構成は、千夜一夜物語と似ているといえます。ただし、バーラタ王家とパーンダヴァ王家の争い自体が軸となって語られる物語であること、また物語の登場人物が自ら語るという要素が異なっています。

バリ島の影絵芝居ワヤン・クリにおいては、「マハーバーラタ」も「ラーマーヤナ」も同じくらいの頻度で題材として用いられていますが、東南アジアにおいては、比較的に「ラーマーヤナ」のほうが親しまれています。

「マハーバーラタ」は王家の争いを軸として物語が語られ、周辺諸民族であるドラヴィダ人を野蛮人として扱い、バーラタ族、即ちインド人の、バラモン(僧侶・聖職者)、クシャトリア(王族・武家)階級の正当性を強調したことから、東南アジアには一般的に受け入れられませんでした。

一方、「ラーマーヤナ」は、王権を強調する一大英雄叙事詩であることから、支配階級から民衆に至るまで広く親しまれています。

バリの伝統芸能の中でも、「ケチャ」が「ラーマーヤナ」を主題としているなどの影響が見られます。日本人にもよく知られるバリ舞踊「ケチャ」は、「ラーマーヤナ」から、”猿たちが王子を助ける”という題材と舞踊とが結びついた結果として現在のような形となったのです。

ただし、同じくバリの伝統芸能であるワヤン・クリ(影絵芝居)では、「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」は同じくらいの頻度で用いられています。

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